夫への怒りがおさまらずに始めたこのブログだが、自分の感情や混乱を書き殴っているうちに、私の怒りや感情の混乱が、母との関係にあるのではないかと、40歳過ぎの今更ながら感じるようになった。
「毒親」というキーワードはずっと気になっていて、これまで、毒親に関する本も読んできた。
毒親に関する記事をネットで探すと、ACや被虐待であると感じるケースが多い。
心身共に(あるいは性的に)虐待をされてきた上、大人になっても金銭を要求されたり、生活を壊されたり…これは、誰から見ても毒と認定できる親のあり様である。
毒親に関する記述は、陰惨な仕打ちや、暴力や、社会性を逸脱した人格についてが多い。
私は「親がしんどい」とずっと思っていても、自分が辛く思うのは私の感受性の問題で、親は良くも悪くも標準的なのではないかと考えてきた。
目に見える暴力や、食事を与えないなどのネグレクトはなかったからだ。
ただ、子育てをして、親の病気に付き合い、40歳を過ぎた今、改めて自分のしんどさや親子関係を見つめる中で、自分の母親を毒親(=毒母)という視点で、改めてとらえてみようと思った。
今まで、避けていた作業を、やっと元気になってきてはじめようとしている。
毒親のタイプとか、された仕打ちの数々の例、については、ネットや書籍でいくらでも見られるが、結局のところ、それはケーススタディであり、毒親の定義でもなんでもない。
毒親に育てられた人は、親のタイプにかかわらず、たぶん私のように、自分の感覚が合っているかどうか自信が無いとか、自分のこらえ性がないのだとか、自分が冷酷な人間だとか、そもそも自分の受け止め方の問題だと考えてしまって、自分の親を毒親と認定できない人が多いのではないか。
しんどく感じる自分が悪い、と思っている人が多いのではないだろうか。
ネットの普及で情報共有が容易になった現在、同士による記事も見つけやすくなり、自分の感覚、感情が肯定しやすくなった。
私もこの点、ネットが無ければ、自分の人生はだいぶ違っていたと思う。
そして、ブログで自分の腹黒い怒りや混乱をぶちまける中で、自分を見つめることができて、母との関係に気づくことができてきた。
Contents
「毒親の定義=自分がしんどい」それでいいんじゃない?あるいは、まったく感謝の気持ちがわかないとか、死んでも悲しくないとか。
私の中に染みついた毒母の呪い(自分や他者への評価、見方)がなかなか消えずに、人生につきまとい邪魔をする。
今も、母と関わると混乱し、落ち込み、辛くなり、しんどくて、時に体調も崩れる。
これらは、紛れも無い私にとっての事実である。
私がしんどいんだから、しんどいと思っていいのではないか。
…こんな簡単な考えを、なぜ、自分は今まで受け入れることができなかったのだろう。
今は宣言できる。私は、毒母の被害者だ。
親が変とか、変でないとか、客観的な評価はどうでもいい。
私が、つらいんだ。それは間違いでも何でもない、私の感覚だ!
毒母と縁切りしようと考えています。
毒母からの呪縛から逃れたい。
たぶん、以下のことは、私が毒母との関係でかかってしまった呪いからくる生きづらさの一例だと、今は思っている。
母との関係でつちかってきた世の中のとらえ方、対人関係のあり方が染みついていて、抜け出したくてもなかなか抜けられない。
人を差別したくないのに、差別してしまうことがあり苦しい。
世間の人は、自分を大切にしないような気がして、怖く感じる。
人の親切を素直に受け取れない。
夫を尊敬したり愛したりできない。
自分で何でもやってしまった方が楽だと思い、手に負えないことまでしょい込む。
縁切りは、成功するかどうかわからないし、これらのことがすぐ変化するとも思えない。
今更か、親不孝と、思う人もいるだろうけど、自分があと1年の命だったとしても、心の自由を感じながら生きる時間を味わってみたい。
「今更」「どうせ」…そういう風にずっと考えていたけど、自分の人生を生きたい。
今は、そう思います。
本当にできるかどうかわからないけど、進捗状況については、ブログに書き綴っていきたい。
毒母との葛藤、まず誰かに話してみてください。
私も、まだ毒母と決別できているわけではなく、幼少期からの葛藤や問題を解決していくには、まだまだ時間がかかると感じている。
ただ、こうやってブログを開設し思いを綴り、毒を吐き出していこうと思えるようになったのも、私の気持ちを無批判に聞いてくれる人たちの存在があったからだ。
いきなり、心を自由に、自分の気持ちのままに生活することは難しいかもしれない。
まずは、信頼できる人に話してみる…それが、自由への一歩だと感じている。
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